3分で教えます! vol.25「マツコ・デラックスから学ぶセルフブランディング」

みなさん、マツコ・デラックスさんを知っていますか?
おそらく大多数の人が知っている上に、顔と名前と容姿がセットで思い浮かぶのではないでしょうか。
かなり癖がありアクが強いキャラでありながら、老若男女に幅広く受け入れられお茶の間を賑わせていますよね。
私が講師としてセルフブランディングを意識するときいつも思い浮かぶのが、ソファに鷹揚と座り軽快なトークを展開しているマツコさんなのです。

セルフブランディング

セルフブランディング。日本語で説明するとしたら、自己価値付加、とかそんな造語になるんでしょうか。ちょっと検索してみましたがうまい日本語訳は見つかりませんでした。
wikipediaからの引用では、「企業や組織に所属しない個人が自らをメディア化し、自らの力でプロモーションすること」とあります。
要は自分自身の売り込みのことですね。

個人を売り込む、という上で重要な要素が他者との差別化になります。
自分にしか出来ないこと、自分を表現する特徴、自分を選ぶ意味やメリット・・・。
個人事業として講師をしていて一番難しいと感じるのが、このセルフブランディングと思っています。

芸能人はセルフブランディングの宝庫

さてそんなセルフブランディングですが、役者や俳優、芸人などメディアに出ている芸能人がすごく参考になります。演技力やネタの中身も当然求められますが、芸能人は見た目の印象作りに長けているなあ、と思いよくテレビを見ます。
そこで一番衝撃を受けたのが、タイトルにもあるマツコさんのとあるCMでした。

某配送会社のCMだったと記憶しているのですが、すっぴんのマツコさんがソファに座りテレビを見てくつろいでいます。そんなときに宅急便の配達が。インターホンがなっても「見たかないだろ、私のすっぴん」とマツコさんが悪態をつくだけの短いCMですが、この間映像は後ろ姿のマツコさんだけでナレーションもありません。それでも映っているのがマツコさんだというのが一目でわかるのです。
企業のアピールとしては会員登録でサービスを申し込むとこんなシーンがなくなります、ということなのですが多くを語らなくても本人と分からせてしまい、ユニークで共感できる構成となっているのです。
この「背中で語る」というのが出来ているのはマツコさんの容姿や普段のキャラづくりがあってのことで、他の人ではこの雰囲気は出せていない、セルフブランディングの成功例の教科書のようなものだ、と感じました。

マツコさん以外でも容姿でブランド化している芸能人は多くいます。
常にスーツにグラサンをかけて不自然なはずがしっくりきてしまうタモリさんや、ダウンタウンの浜田さんにはジーパンというイメージが定着していますね。オアシズの光浦さんなんかも特徴的なメガネでキャラ付けがされている印象です。
そういった自分を連想させるポイントを作ることで差別化を図っている、芸能界で売れるための戦略を見ているとセルフブランディングの重要性と威力というものをまざまざと感じることができるのです。


(上述のマツコさんのCM画像。ほんとにこのカットだけでCMが成り立っているのが面白い! 引用:https://sankei.com)

ちなみにですがブランディング関連で似た言葉があるのでここで紹介しておきます。
■企業ブランディング・・・企業が行うブランディング。屋号や商品名などをブランドとして確立させる活動。
■パーソナルブランディング・・・個人としてはセルフブランディングと類似しているが、企業や組織に所属する個人が行う、という点が違う点。

いかがでしたか?


今回はセルフブランディングというテーマを扱ってみました。
終身雇用が崩れ、企業が副業を容認し始めている時代です。
自分自身の価値を高めると同時にそれを広報していくという能力も求められている。
そんな時代が始まってきていると思いませんか?

これからも色々なテーマを取り上げていきます。リクエストなどあればページ下部のコメントから送ってください!

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