3分で教えます! vol.8 「フレームワークという考え方」

3分で教えます! 第8回は「フレームワーク」についてです。
ビジネスの場においては、日々問題点の解決に取り組んでいく必要があります。
勘と経験も時として侮れないものですが、仕事はチームワークで行うもの。
その際に効力を発揮する「フレームワーク」について学んでいきましょう。

フレームワークとは「思考の構造」である

フレームワーク(frame work)には「骨組み」「枠組み」「構造」といった和訳が一般的にはなされます。
「売り上げを伸ばしたい」「経費を削減したい」などの命題を考えるとき、当然「そのためにどうすればよいか」ということを考えます。その考える道筋・要素をある定型にはめることがフレームワークの活用になります。

フレームワーク最大のメリットは「思考の抜け・漏れ」をなくすこと

フレームワークを使用することで受けられるメリットは複数あります。
・図式化することになるので内容を周囲と共有できる
・慣れてくると仕事スピードが向上する
・資料の質があがる、ビジネススキルとして評価されやすい
・抜け・漏れがなくなる
といったところでしょうか。
以下は私見となりますが、私個人では一番のメリットは「抜け・漏れがなくなる」ことにあると思っています。
フレームワークは過去に色々なケースで様々な人が使い、淘汰され、有用と思われるものが残り現在も使用され続けています。いわば問題解決のノウハウと言えるでしょう。初めての問題に対処するときなどはぜひ先人の知恵を拝借してあなた自身の仕事の質と効率をアップさせてください。

フレームワーク発展のススメ

フレームワークにも難易度の違いがあります。特別な技能は必要としませんが、思考を落とし込むコツのようなものがないと使い辛いものもあります。
まずは有名なものから日常使用してみて慣れていくことをオススメします。
すでに無意識で使っているものも多いと思います。

STEP1:5W1H

→この言葉はビジネスマナーとしても使われることがありますが、枠にはめるという意味ではフレームワークでもあります。情報を伝えるときには必要なスキルともなりますので、それぞれの要素を紙に書き出してみて抜け・漏れがないかを確認してみてください。

STEP2:PDCA

→こちらもご存知の方は多いと思いますが、行動を枠組み化していることではフレームワークといえます。現在とこの先の行動を伝達することで、周囲の安心も高まります。

STEP3:マトリックス

→対極にある要素を縦軸・横軸に書き出して対象をグループ化するマトリックスも有名ですね。マトリックスと意識していなくても使っている方は多いと思います。粒度は粗くてもいいので現状分析の際などに使用すると全体が俯瞰できるので積極的に使ってみてください。

STEP4:3C,4P,SWOT分析

→ここから先のSTEPはシーンによって使い分けていきます。自社・もしくは自分の分析であれば3C,マーケティングであれば4P,といった感じです。使うテーマと使う立場によっても変わってきます。
※フレームワークはWEBで検索、もしくは書籍などから得ることができます。以下のような書籍が数多く出版されているので参考にしてみてください。

まずは使ってみましょう

今までのところでフレームワークの概念などを説明してきました。自分で調べるとロジカルシンキング、MECE,MBAなど小難しいキーワードが関連してきたりして敷居が高く感じてしまうかもしれませんが、何事も経験が肝心。まずは使ってみましょう。以下使ってみる上での注意点です。
1.当てはまらない項目があっても気にしない
→フレームワークはあくまで定型です。テーマによってはいくつかの項目が埋まらないかもしれませんが、進めていきましょう。思考を図式にアウトプットすることも目的のひとつなので気にせず進めましょう。
2.1つのテーマには1つのフレームワーク
→複数のフレームワークを使うことで質があがる場合もありますが、要素が重複してしまうこともあるので難易度が高いです。まずはひとつのフレームワークを充実させるようにしましょう。
3.フレームワークは答えではない
→フレームワークは計算機のように条件を入れれば答えがおのずと出てくるツールではありません。作成することが問題解決のゴールではありません。作って満足、とならないように注意してください。
4.未完成でもOK
→時と場合によるのですが、新テーマなどに取り組む際には未完成でもOKな場合はあります。その図をもとにほかのメンバーと協議して完成させることもありです。(顧客への最終プレゼンのような場合は未完成ではさすがにNGかと・・・)
5.過信しすぎない
→フレームワークは方程式のような公式ではありません。時代が変わっていくことで必要な要素も変わっていく可能性もあります。100%網羅できない可能性もあることに留意しながら作成するよう心がけてください。

いかがでしたか?

今回はフレームワークについて取り上げてみました。凝り固まり過ぎるとスケールが狭まったり、時には嫌味に見えてしまうこともあるフレームワーク。うまくワンポイントとして資料に載せたりするとキラリと輝きが出るフレームワーク。そんなフレームワークですが、うまく活用してあなたのビジネススキルをワンランクアップさせてください!

これからも色々なテーマを取り上げていきます。リクエストなどあればページ下部のコメントから送ってください!


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