3分で教えます! vol.11 「クラウドファンディングという集金方法」

システムを作成したり、本やCDを発売したり、町興しを行ったりと世の中では様々なプロジェクトが進行しています。
当然何をするにもお金がかかる世の中。
今回は資金集めの方法で最近注目を集めている「クラウドファンディング」を取り上げます。

群集(crowd)と資金調達(funding) = クラウドファンディング

クラウドファンディングのクラウドは「群集」「人々」の意味です。よくシステム系の言葉で出てくるクラウドサービスやクラウドシステムのクラウドはcloud=「雲」です。日本語表記・発音は同一なので非常にややこしい。
意味は不特定多数の人からインターネットを介して資金を調達することを指します。2000年前後から海外で流行り出した形態で歴史自体はまだまだ浅いものです。
才能・ビジョン・可能性に賭けて出資する・・・。
こう考えると中世貴族の名前でよく語られる「パトロン」、日本のスポーツ界などで出てくる「タニマチ」などが近いのかなと思いますが、小額多数口、インターネットを介して、というところが大きく違うようです。
あと個人的に思い浮かぶのが「マネーの虎」ですね。
TV番組ですが、各界の新進気鋭の社長たち5名ほどを前に志願者がプロジェクトや事業をプレゼンし、出資を募るというシンプルな番組でしたが社長たちの厳しい眼差しや指摘、圧迫面接以上のプレッシャーが感じられてショーとは言え迫力がありました。

出資者のメリットは?

クラウドファンディングの出資の方法には大きく3つあり、
・寄付
・投資
・購入
とあります。
寄付などだと基本的にはリターン(見返り)はなしですが、購入型だとオリジナルの商品や記念品、サービスなどであれば先行して利用できるなどのメリットがあります。出資者としてプロジェクトのカタログなどに名前が載る、という名誉的なリターンもあるようです。出資額によってプランが異なるのが一般的で、どれくらい集金できるかはこのリターンの内容にも大きく左右されるとか。

成功例とこれから

主に製品開発や映画の製作などで成果が出ているようで、海外でも評価の高いアニメ映画「この世界の片隅に」はプロモーション費用をクラウドファンディングで募り、有効活用した結果大ヒット作になった経緯があります。
まだまだ若い仕組みだけに失敗する例も多いようで、企画の杜撰さや公正さを欠いた内容などに対しては出資者が満足せず目標額に達しないことも。(このあたりは前出「マネーの虎」と同様ですね。お金を出してもらうのは難しい…。)

クラウドファンディングを管理している会社のサイトを見ると、現在募集中のプロジェクトなどが誰でも見れます。
まだまだ個人で企画し、資金を募り、結果を出す、というところまでは行っていないようで、主にベンチャー企業や自治体などの資金調達の新たな手法の一つとしての位置づけが強いかなと感じました。

いかがでしたか?

一昔前では見ず知らずの不特定多数の人からお金を集め事業に使う、なんていう選択肢はありませんでした。情報処理の世界ではインターネットの普及を第3次産業革命と位置づけ、現在はというとAI、ビックデータ、IoTが世界に変革を起こす第4次産業革命の時代となっています。情報には敏感にアンテナを張り続けないと。

これからも色々なテーマを取り上げていきます。リクエストなどあればページ下部のコメントから送ってください!

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