3分で教えます! vol.4 「ITの職種」

3分で教えます! 第4回は職種をテーマに取り上げます。

IT業界で働く上で自分のスキルをカテゴライズして、体系立てる際に必要な知識となりますのでこの機会にイメージを掴んでおいてください。

大きく分類分けすると6種類

今日現在普通に生活しているとIT技術に接していない日はないと思います。例えばスマホはプログラミングされたソフトウエアによって制御されていますし、駅の券売機も改札も機械の内部のプログラムで動いています。エアコンやオートロックもしかり。それぞれは当然違う仕組み・プログラム言語で構成されていて、それぞれのルールで運用されています。

それらを大きく分類したものが以下の項目になります。

オープン・WEB系
汎用系
制御・組み込み系
パッケージソフト
ネットワーク系
運用・サポート系

では、ひとつずつ見ていってみましょう。

オープン・WEB系

オープン系とWEB系は厳密には違うものではありますが、性質が比較的似通っているので、ここではまとめています。

おそらくみなさんが一番親しみやすいのがWEB系になるかと思います。名前のとおりWEB・インターネットを使用したサービス、システムになります。ただ画面にメッセージ・画像を表示させるだけのものから、コメントなどのやりとりを行ったり、ECサイトのように決済機能まで持たせたりと携帯・スマホからのアクセスが当たり前となっている現在、その内容も広がってきています。

オープン系というのは、システムを構成する機器やプログラム言語が一般的なものを使用して構築されたものを指します。様々な組み合わせを考慮してプログラムを組めるため柔軟にシステム構築を行うことができます。

汎用系

前述のオープン系との対比になります。限定した環境・条件で動くことを想定して作られたシステムになります。ほかのことは一切考えなくていい、この業務にだけ使えればいい、と機能を特化しているので、安定性や速度で優位に立つことが出来ていましたが、現在では費用がかかることや技術の進歩によりわざわざ限定する意味合いが薄くなってきている面があります。現在でも汎用系のシステムは現役ではありますが、主流ではないと言えます。

制御・組み込み系

制御系はその名のとおり、機能を制御するプログラム・機能のことを指します。エアコンの温度調整機能など与えられた条件などに従って機器をその通りに動かすシーンで機能します。

一方の組み込み系はデジカメなど特定の機器に組み込まれるソフトの開発全般を指します。シャッターが押されたら画像が記憶されたり、メニュー画面があり様々な設定が出来る、といった機能になります。

制御・組み込み系の特徴は完成してリリース・出荷されてしまうと容易に修正ができないため、緻密な計画・設計・テストがほかの職種より求められる点にあります。

ネットワーク系

ユビキタス・IoTの言葉が出てきているように、世の中のあらゆる「モノ」がインターネットに繋がり出しています。それらの環境を実現するためにネットワークの環境を整備し、維持するのがネットワーク系の業務となります。事業所間や支店間を同一ネットワークで結べるように機器を設置し設定を行ったり、通信が混む時間帯でも速度が確保されるように設計したりとネットワークの知識だけでなく、業務知識も必要となります。分業が進んでいない場合だとセキュリティやパソコンの管理なども含まれたりと「パソコンが使える環境」全般が役割となることもあります。

運用・サポート系

今までの職種と関わってきますがシステムや製品がリリース・販売されたあとの対応を行う職種となります。問題なくシステムが稼動しているか監視を行ったり、使用しているユーザーからの問い合わせの対応やサポートの案内を行ったりします。システムが動いているサーバーそのものを触ることもあるので慎重な操作が必要となるときもあります。

運用や問い合わせの対応などは基本はマニュアルに沿ってオペレーションを行いますが、当然イレギュラー対応も求められる場面も出てくるので幅広い知識と経験が必要な職種と言えます。

いかがでしたか?

今回はITを取り巻く職種をテーマにしました。実際の現場では「WEB系の開発経験あり」、とか「ネットワーク設計の経験あり」、「組み込み系のプロジェクト管理経験あり」などといったように職種と担当した役割を組み合わせることで、自身のキャリアを表現しやすくなります。ひとつの職種を突き詰めるのか、様々な職種を経験してみるのか、キャリア構築を考える上で参考にしてください。

これからも色々なテーマを取り上げていきます。リクエストなどあればページ下部のコメントから送ってください!


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