企業における役職の呼び名・種類はその企業の文化・特色ともいえます。ここ数年ではグローバル化が進み、CEO・CIOなど最高●●責任者、などという呼称も一般的になってきました。
今回はその中の代表的なものを取り上げてみようと思います。
■ 目次 ■
C●Oとは
基本的に３文字の略称となっていて、
C・・・Chief
●・・・任意の単語
O・・・Officer
となります。
真ん中の一文字で担当・包括範囲を示す構図となり、日本語では最高●責任者、という略になります。
この種類についてですが、分野ごとに詳細に分かれていてその数50ほどになります!
なので、今回はよく耳にするであろう一般的なものをピックアップしてみます。
トップといえばCEO
おそらくこれが一番有名かと思いますが、
役割としては経営に関わるすべての事柄についての責任者、となり事実上のトップという意味合いが強い役職になります。
国によっては就任・権限などについて規制がある場合があるようですが、日本ではそのような法的な裏付けはなく、
企業内での職制のひとつに過ぎないものになります。
またCEOと特徴が近いものとしてCOOというものがあります。これは
情報を統括するCIO / CTO / CKO
企業にとっての情報戦略というのは経営テーマとして切って切り離せないものとなっています。
身近なところでいう業務のシステム化ですね。
これら情報システムを担当するのが、CIOとなります。
セキュリティやソフト・ハードに対する知識とともに、経営層としての経営知識や他の事業との連携を行えるコミュニケーション能力など幅広い能力が求められるポジションとなります。
そして技術関連としてのCTOという役職があります。
CIOの同義となる場合もありますが、その企業の中核となっている事業の技術に対しての責任者という意味合いが強い役職です。
新しいWebサービス提供を主事業としているベンチャー企業などでよく見かけます。
情報系の役職としてもうひとつ。
CKOというものがあり、
知識、というのが何を指しているかというとこの場合では企業内のメンバーが持つ知識や情報、となります。
それらを全体で共有できるようにし、企業価値を高める「ナレッジ・マネジメント」として運営していくことを担います。
ちょっと抽象的でイメージがつかみにくい職位ですが、いわゆる属人化や部署単位で独立してしまっている知識・経験・情報をマニュアル化・数値化などの手法を通して共有できるものにし企業としてランクアップさせること、といえそうです。
CIOなら情報システム全般、CTOなら開発技術全般、CKOは社内情報の統括、という括りになるイメージです。
財布を司るCFO/CAO
企業の体力ともなる財務を担当するのがCFO。
税金・保険・キャッシュフロー、投資など財務に関するすべてのことに対して責任を持ちます。
経営に直結する部分となるため、CEOとより近い関係に位置する重要なポジションのひとつです。
総務すべてを統括する
その他のC●O
そのほか業務分野に対応したC●Oがあります。
以下に列挙してみます。
・CHO (Chief Human resource Officer)・・・最高人事責任者
・CLO (Chief Legal Officer)・・・最高法務責任者
・CQO (Chief Quality Officer)・・・最高品質責任者
・CSRO (Chief Social Responsibility Officer)・・・最高社会的責任担当者
・・・
などなど分野にわたってC●Oが存在します。
（CPOなどは”個人情報保護”,”人材活用”,”生産管理”などでは略称が重複してしまっていて、略称だけではぱっと見で役割が明確にわからなくなっていますね）
いかがでしたか？
特に覚えこむ必要はないと思うので、以下の点を押さえておいてもらえればと思います。
・CEOは会社の代表である
・C●Oは何らかの分野を統括する最高責任者であり、一定の決定権を持っている人
・法的な規制があるわけではなく、細かいルールなどはその会社によって様々
