Beatles

【旅行記 vol.1】 ビートルズ巡礼レポート イギリス編

学生時代から今に至るまでBeatlesが大好きです。
世界的に有名なグループながら実質7年ほどの活動期しかなく、バンドとしては短いほうに分類されるのでしょうが、
初期~中期~後期と曲調・メッセージ性が顕著に変わっていたり、
ギターをちょっと練習すればそれっぽくは弾けるようになり、なりきったつもりになれるところや
エリザベス女王の前で演奏した際に、「拍手する時、お金持ちの方は手でなく宝石でじゃらじゃら音を鳴らしてください」といったウィットに富んだジョークなどが数多くあり音楽以外の側面も興味深いです。
去年の夏にヨーロッパへ旅行する機会があり、イギリスでビートルズ巡礼の機会を作れたので今回はその旅行記をお届けします。
※イメージをお伝えしやすいように所々写真を入れますが、私が写真が苦手なことと当時のスマホを手放して画像を紛失したのでリアルな画像ではありません。あしからず。

まずはビートルズの聖地リヴァプールへ

なにはともあれビートルズといえばリヴァプールです。今ではサッカーチームリヴァプールFCのほうが有名になっていますが、もとはメンバーが生まれ、出会い、ビートルズが誕生した地です。
ロンドン中心地から特急一本で約2時間半程度。ちょうどのぞみで大阪~東京間くらいの感じです。イギリスで面白いのは特急などの料金は曜日・時間帯によって変わるということ。当時は平日の11:00くらいの特急だったのでたぶん一番安く買えました。片道で5千円程度だったような。席もがらがらでした。
Euston駅で購入したサンドイッチを食べながらひたすら景色を見ること2時間半。ようやくリヴァプールに到着しました。
[ビートルズの息吹に近づいている]とテンション高めに列車を降りましたが、なんとまさかの
駅のどこにもBeatlesの文字がない!
これにはびっくりしました。案内板や店やInformation Centerの中にもほんとにどこにもBeatlesの文字が無いのです。ちょっとした像があったり、コスプレしたような人がいたりとか期待していたのですが、本当にただのターミナル駅で淡々と日常が流れていました。
リバプール (みなさん忙しそうに動いてました。平日の昼間だからBeatlesどころではない?)
まあ、解散してから50年近く経ってますからね、半世紀前のことですからね・・・。でもビートルズですよ・・・。これには正直がっかりしました。

出鼻からすっかり意気消沈、ですが気を取り直して駅の郊外にあるらしい唯一の博物館「Beatles museum」に向かいました。ガイドブックによると徒歩15分程度。
にしてもこのリヴァプールという街はイギリス有数の都市ということでかなり大きく、整然としていました。
↓こんな街です。港町ということでかもめが駅の中まで飛んでいるようなのどかな一面も。
リバプール外観

ほんとにあった「Beatles museum」

正直駅を降りたときはあまりの何もなさにリヴァプール違いで違う駅に降りたのかと疑いましたが合ってました。
街のはずれの海沿いのモールの一角に「Beatles」の文字を見つけました!すごく安心。よかった!
museum
迷うことなく中へ。3,000円くらいの入場料を払い案内のガイドスマホ(日本語もあり)を借りて場内へ。
順路に従っていくとデビュー前から時代順に再現模型や当時の資料などが展示されています。指定のポイントで音声を再生させるというタイプのガイド。Beatlesの歴史は本や映像などで熟知しているので新しい発見はありませんでしたが、本場にいる、ということだけで心拍数は終始高かったです。
面白かったのは「Scream!(日本語で「叫ぶ」の意味)」という壁一面下のような写真が貼られていて、スピーカーからは延々と女性の叫び声が流れるだけ、というコーナー。シュールな趣旨ですが売り上げの数字や記録よりも直感的にBeatlesの凄さを感じた気がします。にしても企画がイギリスらしいユニークさ。
scream
scream2 (こんな画像が上下左右に。ライブでは演奏・歌声はまったく聞こえなかったそうです。)
あとはカフェがあったり、お土産屋さんがあったり。お土産屋さんの品揃えはやはり群を抜いてました。

そのほかリヴァプールにはBeatlesが初めてコンサートをしたキャバーンクラブがあったり、歌のテーマになった「penny lane」という通りがあったり、ジョンとポールの生家があるのですが今回はパスしました。ロンドンに戻りほかのスポットにも行かないといけません。
(現地では「マジカルミステリーツアー」という名所めぐりのツアーがあります。上記のスポットを網羅しているようなので無駄なく回りたい方にはいいかと思います)

世界一有名な横断歩道。Abbey Road

abbey road
この画像を見たことがある人は多いのではないでしょうか。Beatlesの実質ラストアルバム「Abbey Road」のジャケットとして有名です。レコーディングを行っていたスタジオの前にある横断歩道でささっと撮って撮影はすぐに終わったらしいです。
ここにはリヴァプールに行く前、朝早くに寄って見ました。
ロンドン近郊で地下鉄「St. John’s Wood」駅から徒歩5分程度。例によって駅での案内などもなく、自力で行かねばなりません。
緩やかな坂道を降りていくと突き当たりにいきなりその横断歩道は出てきます。かなり車の往来が激しく信号もないので気づきにくいのですが、観光客らしき人が5人ほどいたのですぐにわかりました(うち2人は日本人夫婦でした)。
当然地元でも有名なスポットなので観光客が横断歩道前で立っていると車のほうが止まってくれて、写真を撮るのを促してくれます。Beatlesが国に溶け込んでいるのを肌で感じる一幕でした。(ちなみに当日私は一人で行っていたので横断する写真は撮ってません)
横断歩道を渡った先には数々の名曲が生まれたアビーロードスタジオがあります。
アビーロードスタジオ
(ここにメンバーが通っていた・・・)
感慨深い時間。

次は映画「ビートルズがやってくるヤァ!ヤァ!ヤァ!」のロケ地へ向かいます。

オープニングの舞台となった地、メリルボーン

同じく地下鉄でMarylebone駅に向かいます。
ここは駅そのものがスポットで、Beatlesの映画「ビートルズがやってくるヤァ!ヤァ!ヤァ!」のオープニングに使用された駅です。駅を貸しきって撮影したというだけあって駅の外から中まで映画に出てきます。駅にスタンドのような小さいグッズショップがありますが、それだけで特にスポットの案内板とかはありません。駅は特定の団体を宣伝しては駄目、というような法律でもあるのかと思うくらい素っ気ないのが残念。
記憶を辿ってオープニングを思い出し、ジョンがこの道をこう走っていたなあ、とか考えながら駅のあたりをうろうろとしただけでしたが、それだけでもファンとしては十分満足できました。駅構内の作りとかは当然変わってしまっていますが駅の入り口や雰囲気などは映画そのままです。
baker

ちょっとマニアック?ルーフトップコンサートゆかりの地へ

巡礼最後に訪れたのはBeatles最後のコンサートが行われたビルへ。最後のコンサートといっても会場を抑えて集客して、という正式なものではなくスタジオの屋上でゲリラ的に行ったもので、残っている映像では警察が止めに入る様子や通行人が驚いてる様子が確認できます。そのビルが残っているのです。
中心都市ピカデリーサーカスから徒歩で10分程度。サヴィル・ロウ3番地にあるとの情報をもとに周囲をくまなく歩いてみましたがあたり一面同じ様式の建物だらけで結局どれかわからずでした。当然案内などもありませんし、知名度が低いのか観光客らしい人もいません。日も暮れてきたので心残りでしたが「(たぶん)その建物の前は通った」という実績を残してホテルへと帰りました。
ちなみにこの通りのサヴィル・ロウには高級紳士服店が集中しており、日本語の「背広」の由来はこのサヴィル・ロウから取られたとか。
サヴィルロウ
コンサート風景
(ビートルズ最後のコンサートの様子)

祇園精舎の鐘の声・・・

以上巡礼のレポートでした。想像以上にイギリス国内のBeatlesでの扱いは低く現地では情報が少ないです。行かれる方は事前にしっかりと場所などを把握した上で向かうことをお勧めします。大体地下鉄で移動できますが、複数路線が交差しているので案外時間がかかります。余裕をもった計画を。
Beatlesの足跡を踏むことが出来、ファンとしては大収穫ではありましたが同時に時代の移り変わりを寂しく感じる旅でもありました。諸行無常の響きあり、ですね。


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