ネットニュースに興味を引かれる記事がありました。
Yahooニュース：ヒトラーは1945年に死亡、歯と頭蓋骨の分析 研究
ニュースを要約するとヒトラーの死因について
・保存されている歯が本人のものと確認された
・青酸カリを服用した痕跡が確認された
といったことが判明したようです。
今回の発表により1945年に死亡されたといわれながら、逃亡説が根強く残っていたことに終止符を打つことになるのでしょうか？
アドルフ・ヒトラーとは
「悪名は無名に勝る」という言葉の代表格とも言える人で、おそらく皆さんご存知かと。
第2次大戦においてドイツの総統としてナチスを率いた人物で、ユダヤ人の迫害を行ったことなどで悪名高い人物となりました。
今でもヨーロッパにおいては、トレードマークである口ひげやナチスのシンボルである鉤十字「ハーケンクロイツ」のマークには嫌悪感を示す風潮が残っているといいます。
1945年ドイツの敗戦時、ベルリンにおいて連合国軍に包囲され自決したと一般には認識されていましたが、影響力の大きい人物だけにその後もまことしやかに逃亡説が議論されていました。
有名なところではアルゼンチンへの逃走で、有名な海外チャンネル ヒストリーチャンネルなどでも検証番組を組んでいたほどです。
（CSで見ましたが、森の中にアジト跡がありそこにナチスのボタンが落ちていた、潜伏していたと思われる場所にヒトラーが服用していた薬の成分が見つかった、などかなり眉唾な情報ばかりでしたがSF的には想像力を掻き立てられる内容でした。記事にある月の裏側に潜伏説、は知りませんでしたが（笑））
ヒトラーは女性に優しかった
（厳密には「ナチスが」ということになりますが）ヒトラーは当時としては珍しく女性の権利を認めたり保障を行ったりしていました。
当時のドイツのワイマール憲法では女性の投票権を既に認めていたため女性の支持が必要だったという背景もありますが、衛生管理や環境保全には女性に特性があると判断したり、妊婦の就業規則を改めたり。
女性初のアナウンサーや戦闘機パイロットもこの当時のドイツから生まれているようです。
(世界初の女性空軍大尉 ハンナ・ライチュ)
ちなみにヒトラーは死の直前まで独身を貫きましたが、上記のように女性人気を保つためにそうしていた、という説もあったようです。（自決する直前に長年愛人関係であったエヴァ・ブラウンと結婚）
芸術家になりたかったヒトラー
ヒトラーは若いころ建築家になる夢を持っていました。
その思いは終生持ち続けていたようで、軍備・外交よりもベルリンをパリ・ウィーンを凌ぐ都市にするゲルマニア計画を優先させたり、兵器にも機能だけでなく芸術的な造詣を求めていたといわれています。
施主としてのヒトラーは非常に理解があり、若手芸術家を積極的に採用・支援する面もあったとか。
関連情報
あまりに悪名が高くなった結果、人物そのものにフォーカスが当たりにくいヒトラーですが、彼の卓越した演説能力や演出能力は学術的に研究されていたりもします。
ということで理解を深めたい方のために参考にしている書籍・映画などを紹介します。
(↑ ドイツ降伏直前を描いた映画。ヒトラー役のメイクと演技が他の映画と比べ群を抜いて評価が高い。)
(↑ ナチスドイツの主に「功」の部分を取り上げた本。優れた先見性を持った国家であったというスタンスです。)
(↑ 怪しい都市伝説を検証しているドキュメンタリー。過程を追うのが好きで結論はなくてもいい、という方にはおすすめ。)
(↑ ナチスドイツの「罪」であるユダヤ人迫害を取り上げた映画。スピルバーグが監督、アカデミー賞を各賞で受賞するなど有名な映画。終始重い雰囲気ではありますが歴史の勉強になります。)
