トレンドとなるか!?「職場付き住居」という発想。


興味惹かれる記事を見つけたので紹介します。
発想の逆転というか表現の妙というか、”住居付きの職場”というのはよく目にしますが、”職場付きの住居”なるものが開発されているようです。

職場付きの住居とは

場所は札幌。
社会医療法人社団のカレスサッポロがツルハと協力し、2021年4月の完成予定で着手を開始したようで、
賃貸マンションではあるが、マンションの建物内にパン工場を設け入居者が働ける施設にするというもの。
また、このマンションにはクリニックやリハビリセンター、また工場で製造したパンを販売する店舗機能もあるようで、
建屋ひとつで「衣食住」ならぬ「医・職・住」がほぼ賄えるという機能面を売りとしているようです。
ターゲットは女性としているようで、女性専用マンションとなれば安心・安全も機能として加わりそうですね。

(HPより引用:2021年完成予定の「カレスプレミアムガーデン北円山」)

狙い

このマンションの狙いとしては60歳以上の女性の就業を促し、
労働力として見込もうという思惑があるようです。
以前このブログでも取り上げた”就業のM字カーブ”とも関わる問題ですが、
女性自体の就業率は上がっているとはいえ、まだまだ全体的には労働力不足。
特に地方では顕著になってきているという声もあります。
これからは就業年齢も引きあがっていくことでしょうし、試験的に試してみようということかと思います。


ただ、入居者からすれば住居と職場が一体、また緊急時に必要となる「医」も同居しているとなればかなり魅力的な物件・仕事になりそうです。
集客のポイントである「ワンストップコンビニエンス」を実現しているともいえそうです。

実態は”施設の整った住居付き職場”といえなくもないですが、どちらを主に置くかという意味でユニークな試みとなるかもしれません。

今回の事例はこれからの高齢化と就労人口の減少に備え、業務内容に加え待遇にも趣向を凝らしたものが出てくる兆候といえそうですね。


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