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IoTの観点からバック・トゥ・ザ・フューチャーⅡを検証してみました

数年ぶりにバック・トゥ・ザ・フューチャーⅡを見返してみました。
ご存知の方も多いと思いますが、タイムマシーンを使って過去・現在・未来を行き来するSF映画で、
PartⅠは1985年、PartⅡは2015年、PartⅢは1885年が舞台になっています。

今回は1989年に公開、当時から26年先を予言して作られたPartⅡの2015年を現在と比較するという形で検証してみたいと思います。

劇中の2015年は?

タイムスリップした主人公達が2015年で目にした光景はざっとこんな感じでした。

・車は地上ではなく空を走るもの。空に車線が引かれている
・ドアは指紋認証が当たり前。家電はボタン操作ではなく音声認識
・空飛ぶスケボー、ホバーボードが一般的
・ジャケット・シューズなどが自動調整機能あり
・支払いはタブレット

こんな感じです。意外?と携帯電話・スマホっぽいのは出てきていませんでした。地味にFAXはありました。

劇中の2015年はスマートホーム化社会が進んでいる

IoTの目指している社会にスマートホームというキーワードがあります。
各家電にセンサーなどを付けデータを採取、インターネットを介して機器を制御する、という考え方です。
劇中ではそれが見事に実現!
色々な機器で指紋認証や人を認識しての動作がされていました。

基本家の中ではハンズフリーで、テレビには見たいチャンネルを音声で伝える方式になっていましたが、これは現実の世界でもかなり実現されていますね。SiriやGoogle Homeなど。人の想像に対して現実が追いついているのが驚きです。
あと劇中ではテレビ電話のような形で会話をしていますが、これもSkypeなどで完全に実現していますね。
(このあたりは映画を見ながら”結構現実でも実現してる!”となぜか誇らしくなりました。)

ウェアラブルデバイスは劇中のほうが進んでいる

上記に加えIoTの対象ではウェアラブルデバイスというのもあります。
人体に身につけた機器、腕時計から脈拍・体温などのデータを採取して健康管理を行う、などです。

劇中ではライフジャケットがボタンひとつで体にフィットするように拡縮したり、濡れていることを検知すると勝手に乾いたりします。その際に音声が出ていたので一種のAI化もされている感じです。
このあたりは現実世界でも進んできていますが、劇中のほうが数歩進んでいる感じです。

映像技術は引き分け

街中のビジョンが3D表示されているのは現実でもカバーされている分野ですね。
3D,VRなどの技術は現実でも進んでいます。
(ただし劇中では裸眼で見えていたような気が・・・)

決済技術は現実の勝ち

劇中、寄付をお願いする人がタブレットのようなものを持っていたり、タクシーはタブレット状のものにカードを通していたりしていました。これはほぼ現実でも実現しています。スマホで簡単に決済できる分、現実のほうが進んでいるかもしれません。

移動手段は劇中の勝ち

さすがに車が空を飛んでいる時点で現実に勝ち目はありません。ただ自動運転をしているようではなかったのでその部分は現実のほうが進みつつある分野といえるかも。

天気予報精度は劇中の勝ち

劇中で腕時計を見て、「あと5秒で雨が止む」とドクが言ってその通りに雨が止むシーンがあります。地域別に予測したり、時間ごとに予測したりと現実世界でも予報範囲が細分化されてきていますが、さすがに秒単位での予報はこの先も無理でしょう。

おまけ:野球の予想が当たりかけた

劇中、野球のMLBで2015年はカブスがワールドシリーズを全勝優勝した、という設定になっています。現実の2015年、カブスはワールドシリーズ出場手前で惜しくも全敗で敗退。偶然にも翌年にはワールドシリーズで優勝するなど何かと因縁があったりしたようで、当時ニュースなどで取り上げられていました。

ざっと見た感じを書き出してみましたが、どうでしょう?

勝手な推測ですが、当時製作陣は映画としてインパクトを与えるために実現性を無視してかなりオーバーに2015年を想像したのだと思うのですが、私個人としてはかなり現実のIT化が進んでいて頑張っていると印象を受けました。

“人が感動するのは想像を超えたものに出会ったときだ”

現実世界の進歩を考えて、そんな言葉を思い出しました。

バックトゥザフューチャーは時代考察の評価も高く、ところどころ遊び心のあるオマージュやシリーズを跨った伏線が多くあり、繰り返し見ても楽しめるシリーズと思います(Amazon prime会員なら無料で見れますよ)。


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