MOS 2016 一発合格するための5つの注意点

大学の授業などでMOS講座を受け持つ機会が増えてきたのでMOS2016 SpecialistのExcelとWordを取って来ました。
Excel,Wordは普段から仕事などで使っている人も多いのでMOSくらいは余裕だろうと思うかも知れませんが、結構落とし穴がありそうです。
今回はどちらかというとOffice中級者向けの対策になりますが、試験を受ける前にぜひ目を通しておいてください。

MOSとは

Microsoft Office Specialistの頭文字をとってMOS。モス、と呼びます。
ExcelやWordの認定試験は数多くありますが、この試験が本家で知名度も抜群。
MOSを持っています、といえばとりあえずOffice製品は使えるんだな、という判断になります。
Excel,Word,PowerPoint,Accessとそれぞれ別の資格になるので、コンプリートしようと思えば4つを受ける必要があります。
また、バージョンでも独立していて、今であれば2010,2013,2016があります。同じ製品ですがExcel2013とExcel2016は別の資格です。

試験形式はCBT形式でコンピューターを使っての試験です。筆記などは一切ありません。
画面に指示された内容を操作し、試験完了するとその内容に応じて採点され、その場で合否が出るタイプの試験です。
集合試験もあるようですが、個別であれば自分の都合に合わせて会場と日時を選択することができるので受けやすい資格ですが、費用は1資格1万円ちょっととやや高めになります。
なので、絶対1発合格を目指しましょう。

試験内容


■EXCEL

Excelの試験範囲ですが、経験者向けにいうなら「グラフやSmartArt、表の作成や編集。ヘッダーフッターの設定や印刷範囲の設定。そのほか画像の挿入や条件付き書式が使えるレベル。関数も出るが、vlookupまでは出ない。あとピポットテーブルも出ない」といった表現で大体伝わるのではないでしょうか?
ポイントはvlookupとピポットが範囲外、ということですね。これで難易度がかなり下がる印象だと思います。
(しかし油断は出来ません。理由は後述します)

■WORD

Excelと同じく、経験者向けにいうなら「グラフや表の作成、編集。画像やテキストファイルの挿入。セクションや段組、脚注・参考資料も使えて、余白やインデントを調整しヘッダー・フッターを含めた印刷範囲の設定が出来る」というレベルになります。

私がそうだったのですが、Wordは報告書などの作成ぐらいにしか使っていなかったので知らない機能などが出てくる可能性があります。
いずれにしても上記のコメントの意味が理解できて、「あ、あのメニューから操作するのだな」というイメージが出来るレベルであれば十分合格圏内にあります。
(しかしここでも油断は出来ません。理由は後述します)

油断してはいけない理由

では試験の概要とレベル感を理解してもらった上で気をつけるべきポイントをあげていきます。
自信のある人ほど気にしてもらいたいポイントです。

■その1:試験用の用語に要注意!

試験はテキストで指示が出て、それに基づいた操作を行うというものなのですが、その指示内容がピンとこない可能性があります。
「フォントサイズを12にせよ」ぐらいならわかりますが、「効果のインセットを選択し」や「折り返しは四角形を選択し」といわれればちょっと面食らいます。
普段の業務のシーンでは使わない言葉が出てくるのです。
後で回答を見てみると、「あー、こう言ってくれればわかるのにー」という内容が結構ありますが正式な資格なので正しい呼称を理解する必要があります。

■その2:意外と知らない機能に要注意!

これは個人差があると思いますが、私の場合は「アクセシビリティチェック」や「オートコレクト」、「フラッシュフィル」や「スパークライン」がこれにあたりました。
一通りわかっていたつもりでしたが、「ほほー。便利便利」といった新しい再発見にもなります。

■その3:余計なことはしない!に要注意!

試験は自動で操作結果を判定します。なので、余計な操作をしていると間違いと判定されてしまう可能性があります。
たとえば全体を見やすいように表示倍率を70%に設定して問題を解く、などはNGと思われます。
表示倍率を変える問題もしっかりと存在する以上、指示がない場合は触らないほうが無難です。
あとは表の見栄えやフォントなど、個人的にはこれが好きだから、などという理由で勝手に変えてはいけません。あくまで指示通りに動くマシーンとなったつもりで粛々と指示に従う必要があります。
作ってるほうもしっかりとしていて、指示通りにやっていると途中段階でレイアウトが崩れてるように見えて不安にあることがあるのですが最後までしっかりとやっているとちゃんと綺麗に収まるケースがほとんどです。最後までしっかりやったのに表組みやレイアウトが崩れている場合は・・・どこか間違えていると考えたほうが賢明です。

■その4:操作はリボンから!に要注意!

リボン。こんな言葉で日常呼ばないのですが、わかりますか。



ページ上部にあるアイコン部のことですが、指示の95%くらいはこのリボンから選択し回答できます。馴れている人とかだと右クリックのほうが早い、というのはよくあるケースですが同じ結果になったのに右クリックからだと不正解になってしまった、というケースがあったように思います(模擬試験だから?)。
回答例などはほぼすべてがリボンからのオペレーションになっているので、リボン経由の操作を行うようにしたほうが無難です。

■その5:模擬試験は絶対にやっておくこと!

MOSは知名度の高い試験なので参考書も充実しています。教育の現場では以下のFOM出版のものが良く使われているので私もこれを使用しました。

■EXCEL



■WORD



目当てはこの冊子に添付されている模擬試験用のCD。
PCにインストールすることで模擬試験が出来るのですが、どれだけ自信があっても、むしろ自信がある人ほどこの模擬試験はやっておくべきだと思います。
上記の注意点の意味がわかると思います。

また試験慣れしていないうちは結構時間が足りなかったりもします。
模擬試験は5回分ありますので、すべてで80%以上を取れるようになれば問題なく本番も合格できるレベルになっていると思います。
(ちなみに合格ラインは70%といわれています)

また、FOMの模擬試験は本番に比べ難易度が少し高いです。本番を受けてみたら思っていたより出来た、という感想をよく聞きますので
そこで80%を目指せば十分かと。油断は禁物ですが。
私の事例ですが模擬試験では85%前後だったのですが、本番では95%程度取れました。また時間もかなり余りました。

ITに接している人、詳しい人ほどMOSと聞くと初学者向けというイメージが湧きやすいと思うのですがなかなかどうして。
この記事の言葉などが理解できるレベルであればテキストをなぞる必要はなく、模擬試験だけで十分ですが一発合格を確実にするためにも一度はやっておいてくださいね。
案外知らなかった機能や正しいオペレーションを知る機会にもなると思いますよ。


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