「運営管理」を一通り学習した感想  -中小企業診断士-

中小企業診断士の勉強を始めて1ヶ月が経過しました。
7科目のうちの1つ、「運営管理」についてのテキスト読み込みが一通り終わったので、内容をまとめてみます。

運営管理の内容とは

運営管理の科目は大きく分けて2つのカテゴリに分けられます。
・生産管理
・販売管理
になります。
この2分野から例年半々の割合で問題が出題されます。

生産管理

このカテゴリでは生産管理にまつわる事柄が幅広く含まれます。
部品などを生産している工場などをイメージした感じですが、
設計~生産~品質管理~物流のサイクルが対象となっています。
各工程での手法や概念に加え、近年の動向なども問われるので時事性も必要になります。

特に現在はどの工程でもITによるシステム化は避けて通れないので、それぞれのシステムの呼称や特徴、関連性は抑えておくべきポイントになります。
世界的に有名なトヨタのかんばん方式、SCMの概念、作業研究としてのIE、TQCなどのキーワードを軸に深堀りしていく必要があります。

販売管理

このカテゴリでは製品の販売に関わる内容になります。
店舗・施設を出店するにあたり関与してくる大店立地法や都市計画法などの法規面、顧客の導線を意識した店舗の売場設計、マーチャンダイジング、価格設定、プロモーション、商品コード体系・・・。

この分野でもIT化は進んでいるのでそれを意識した学習が必要になります。販売士資格との関連性も高いようなのでダブルライセンスも狙えるカテゴリのようです。

個人的に小売業態については実務での経験が多いのでイメージが湧きやすく取り組みやすい分野ではありましたが、学術的な言葉とか考え方は必要だなと改めて感じさせられました。

とにかく略語が多い・・・

これはもうこの分野だけに限りませんが、アルファベット3文字の略語がとにかく多い。特にシステムの呼称。CAD,CAM,CAE,MRP,MES,BOM,POP,CIM,PDM,DNC,FMS,TQM,EDI,LSP。生産管理に関わるものの主なものでもこれくらいは出てきます。狭義ではもっと多くなりそうです。
個人的には略語で覚えているとイメージが湧かないので、原文で覚えるようにしています。逆に日本語に訳された名称はあまり意識しないようにしています。書籍・サイトによって訳された名称はまちまちなのでそこを意識するより、もとの英語を覚えてそれを訳せるようにしたほうが汎用性が効くかなと。LSPとSLPとか”勘弁してっ”って思ってます・・・。

勉強の進め方

診断士の資格だけあって概念+αが求めれます。
当初はテキストの読み込みで進めていたのですが、過去問を解いてみると「問題の意味がわかる」程度にしかならないことに気づきました。手間と時間は掛かりますが、それぞれのテーマについて実践的な内容の書籍を並行して読み込み、運用の実際や問題点の実態などの把握が必要です。このあたりが当初の想定以上に時間と気力を使っている部分ですね。
サイクルとしては平日は頭に詰め込み日としてひたすらテキストを進め、土日に振り返り+気になるテーマの情報を書籍やサイトから補完、というペースにしています。途中で前の内容が気になっても平日は極力ページを戻らないようにしています。(忘れている自分に向き合いがっかりするのは土日だけで十分。)

あと計算問題も例年4,5問出題されます。現場で使用されているような資料を模したものを読み解く感じなので、フォーマットを読み解く読解力と計算力が一定必要となります。当然のように計算問題は配点が高いようです・・・。

現時点でようやく7分の1

ここ1ヶ月ある程度集中してようやく1科目の通しが終わった段階です。今年は全部で3科目の科目合格を目指していますが、7科目すべてと考えると改めてすごい量と質です。やってみてわかりましたが、会社勤めをされながら勉強時間を作り出し、合格されている方は本当にすごい。強い意志と集中力を持っているな、と思います。時間というメリットがある今のうちに確実に取れる科目は取っておこうと考えてます。


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