「経営情報システム」を一通り学習した感想  -中小企業診断士-

中小企業診断士の勉強を始めて2ヶ月が経過しました。
7科目のうちの1つ、「経営情報システム」についてのテキスト読み込みが一通り終わったので、内容をまとめてみます。

経営情報システムの内容とは

経営情報システムはその名の通り、情報システム分野が対象になります。範囲自体は広くカバーされていて大きく分けると、
・ハードウェア
・ネットワーク・セキュリティ
・データベース
・システム構成
・開発・テスト・見積もり手法
・分析手法・規格など
など全般となります。

ハードウェア

過去問を見ている限り、メモリ関連の問題や接続端子の種類の問題が多い感じです。あとはタッチパネルの構造やプリンタの種類と特徴などちょっと深く入り込んだ内容も。基本的には暗記がベースとなるカテゴリです。

ネットワーク・セキュリティ

IPアドレスの構成や各種ネットワーク機器の役割など。選択肢にSambaなどのマニアック?なものも含まれたりしますが、すべてを網羅しようとはせず、代表的なものを抑えておくことで選択肢を狭めていける問題が多い印象。業務的な知識も問われるカテゴリになります。
セキュリティについては毎年1つ、ピックアップされた手法・事案に対しての問題が出る感じで、基礎知識だけでは解くのが難しい問題が出ています。結構時事的な要素もあるので、世間を騒がせているような事例などにはアンテナを張り、特徴と(特に)対処法を抑えておく必要があります。

データベース

主にRDBMSを中心に構造を抑えておく。一部NoSQLといった問題も出ている年がありましたが、あくまで選択肢で問われているのはSQLやRDBMSの特徴が多いです。

システム構成

デュアル・デュプレクス、RAIDの特徴など。稼働率などを計算で求める問題もありますので、MTTRとMTBFの違いは抑えておく必要ありです。フェイルセーフ、フェイルソフトなどの関連キーワードの違いも問われています。

開発・テスト・見積もり手法

モデリングとしてのUMLの種類や基本的なテスト手法、見積もり手法の特徴がメイン。暗記系のカテゴリになります。

分析手法・規格など

一番つかみどころのないカテゴリですが、例年必ず出題されています。事例をもとにした最適な分析手法やIPAが打ち出している規格や規定に対しての問題です。
マニュアル化できるような問題が少ないので、ここを網羅するのはかなり困難になります。

テスト対策に向けて

出題傾向は読みやすい分野とは思うのですが、不安要素も多いです。以下に列記します。
・問題数が少ない
→例年25問しか出ません。一律一問4点。科目合計60点をキープするためには間違いを10問以内に抑えないといけないので、ちょっと問題が偏ると一気に得点が崩れる可能性があります。
・難易度の差が激しい
→上の問題数とも絡みますが、年度別の合格率の偏差が7科目中一番大きい分野になります。ある年は30%近かった合格率が翌年には4%前後に落ち込んだりと。
実際に過去問を解いてみましたが、なかなか安定した点数をキープするのが難しいです。
・後半の得点率が上げにくい
→例年前半の15問ほどは安定して取れる問題が多いのですが、16問以降が一気に難しくなります。
というのも、基礎知識ではなく時事知識が問われる傾向にあるようで、改定された関連法案の話やIPAが推奨する○○規定ではどういうルールになっているのか、など範囲が広域、多元的になります。
また必ず最後の1,2問は分析手法が問われており、こちらも難解な問題が続きます。
正直ここのカテゴリを網羅できないので、知っているのが出ればラッキー、そうじゃない場合も出来る限り選択肢を削るという方法になります。
問題数が少ないだけにこういった問題が2,3問続くと一気に不安になりますね。
いかに前半の15問で得点を落とさないようにするのかが大きな鍵になる分野です。

現時点でようやく7分の2

8月の試験まで残り1ヶ月程度となりました。
現在は過去問を通していると同時に不正解だった問題の摘み取りを並行してやっています。
昨年の難易度が低かったので今年はどっちに転ぶのかちょっと読めないのが怖いところですが、そこばっかりは考えても仕方ないので過去問を粛々とこなしていく予定です。


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