今年の春にフリーランスとして活動を始めて半年ほどが経ちました。まだまだ収入的にも内容的にも理想のフリーランサーとはほど遠い新米ですが、この時点で一度感じたことをまとめてみようと思います。(今回は主によかったことに焦点を当ててます)
■即断! 即決!
これは怖い点でもあるのですが、当然自分が発言した内容や作成した提案書が最終決定になります。
いわゆるファイナルアンサーです。
以前はよく、「これを叩きに内容を揉んで・・・」や「上の確認を取るための叩かれ台です。」というようなクッションを挟んだ物言いや進め方をしていたのですが、これが通用しません。
こちらの提案・回答に対して「じゃあ、この内容で検討しておきます」と良くも悪くもスピーディーに物事が進みます。
これに初めのころは結構戸惑いました。
やはり習慣とは怖いもので十数年の会社員生活で自然と染みついていた”すぐには決定しない”段取り術が自分の中にあることを痛感しました。
特に値段などについては即受注、となっても大丈夫なようにする意識が必要です。
■フリーランスは災害に強い
これは時間の調整ができる、という内容ですが、出勤・打ち合わせの時間を柔軟に調整できるので
・この週は台風が近づいてそう
とか、
・地震で停電・断水してるので明日の用事はパス
などということが出来ます。
特に今年は例年にないほど天災が多い年なので、電車が止まっている様子やタクシーに並ぶ長蛇の列の報道を見て、この点についてはいいタイミングで転身出来たなあ、と思っています。
また両親も高齢になってきているので、平日に動けるというのはこの先もメリットとしては重宝しそうです。
■行動が変わる
会社員時代では副業は出来ませんし(やる余裕も全くなかったのですが)、基本平日は自由にならない、という前提があったのですが、フリーランスは当然違います。
何が自分にメリットになるかわからないので自然とアンテナが広がるようになりました。
時間の調整が利くのでセミナーなども参加しやすくなりましたし、忙しくて時間がない、という自分への言い訳がなくなったので資格取得にも前向きに取り組めるようになりました。
また自分自身の体が資産となるので、以前以上に自分の体を気にするように。
毎週歯医者に通うなんて今までの自分では考えられませんでしたので。
あと初宝塚にも行ったりと行動が変わってきました。(この記事が意外とアクセスが多いのです)
新しく出会う人に対しての心構えも変わってきます。
「あ、この人にはこういう事があれば連絡したい」
といった感じで自分に足りないピースを埋めてくれるかどうかの視点が以前より強くなったのは確かです。
ビジネスライクな付き合いという感じで冷たく感じるかもしれませんが、実際はそう見ている自分がいます。
つい最近も昔の繋がりをもとにビジネスに繋がったりしたので、フリーランスにとっては人との繋がりが何よりの財産ですね。
自分自身も誰かのピースを埋められる人材になりたいものです。(いわゆる「人財」という言葉です)
■自分自身のやりたいことが見えてくる
フリーランスになることはあくまで生きるための手段、と私は考えています。
講師業がやりたい、という強い思いがあっての独立だったわけですが生計を立てるのはまた別の話で
講師業以外の仕事も行っています。
会社員時代は入社してしまえば基本的に仕事の取捨選択を行うことはなかったのですが、
今は選ぶ意識を持って取り組むようにしています。
この仕事は自分の時間を犠牲にしてもやる価値があるのか?
やりたい仕事につながる可能性があるものなのか?
自分はどれくらいの価値を依頼者に還元できるのか?(いくらで受注するのか?)
仕事の話をもらうたびに上記のようなことを考えることができるのが嬉しい変化になってきています。
いいことばかりではありません
上記ポイントを挙げてみましたが、営業のタネがなくなったときの不安感や失注した時の絶望感など嬉しいことばかりではありません。ただ、どれもフリーになったから感じられることなので、今のところ前向きにとらえられています。
-その立場でしかわからないこと、踏み出してみてはじめて見える景色があるということ-
また今後もフリーランス記として定期的に情報を更新していきます。