販売士1級 「小売業の類型」の試験対策・勉強方法

2019年2月20日に実施されるリテールマーケティング(販売士) 1級を受験することにしました。
取り組みや状況などホームページを通じてお伝えしていきます。
まずは第1章「小売業の類型」についてです。

小売業の類型

基本的にこの科目は暗記科目と言われています。
小売業や商店街を取り巻く関係法令や商業ルール、各業態ごとの現状と課題など。
範囲はそこそこ広く、問題集とテキスト集の読み進めで約2週間を使用。
使った書籍は以下になります。

■予想問題集

■キーワード集

試験内容

これはそのほかの科目にも共通ですが、客観式といわれる選択式の問題で50点、記述式で50点となります。
客観式(選択式)は一般的な暗記で対応、となるのでしょうが記述は一工夫がいりそうです。

“P.F.ドラッカーは、賃金を支給される職務における責任と義務について、「コミットメント」、「レスポンシビリティ」、「アカウンタビリティ」の3要素をプロセスとして捉えることを提唱したが、これはチェーンストアなどの小売企業のマネジメントにおいても重要な要素である。3要素の意味をプロセスと関連づけて、それぞれを所定の解答欄に記述しなさい。”

実際の過去問題からの抜粋ですがこういった内容であれば暗記での対応が可能と思われますが、

“百貨店の仕入れ方式である委託仕入と消化仕入について、共通点と相違点を、答案用紙の所定欄に、それぞれ1~2行程度で簡潔に記述しなさい。”

こういった問題はそれぞれの暗記した内容に加えて相違点などを抽出する必要があります。

“近年、日本の小売業の海外進出(中国、ASEAN)が活性化している。こうした傾向に対する社会的要因を中心に国内要因と現地要因に分けて所定の解答欄に2行で記述しなさい。”

それに加えて上記のような問題は時事状況についてもアンテナを張っておく必要があります。

記述については頭で考えることに加えて実際に筆記してみて慣れていくことがなにより肝心です。
その際、題目となる項目に対して公式ハンドブックに載っているキーワードを盛り込むようにすることを意識しています。
(記述式の採点として回答内のキーワードの有無は重要となります)

記述式は大問が2問のみで各25点とかなりのウェイトを占めるので対策の必要な分野です。
加えて回答しやすい把握している題目が主題されるかどうか、といった運の要素もあるかもしれませんね。

勉強の仕方

小売業の類型の内容についてはかなり私たちの日常に身近な分野といえます。
スーパー、コンビニ、商店街、ショッピングセンターなど。

それらの立地・出店を規制や支援する法令にはどのようなものがあり、どのような課題を抱えているか。

それぞれの業態の特徴や問題点と全体の趨勢。
総合性・集積性が進み多様化しているショッピングセンターは元気があるが、百貨店は販売制度やターゲットの絞り込みの面で苦戦している。

地域商店街においては高齢化問題や集客力、魅力のある店舗が不足している。取り組みも明確には決まっていない・・・。
などなど。

学術的な内容としては、
まちづくり3法や不動産証券化やSPC法、フランチャイズの契約形態の種類など。
このあたりは小売業に直接関わっていない方などは初見になる分野かと。

まだほかの4科目の学習は行っていませんが、いずれにせよ「小売業の類型」は概要になるので全科目に影響してくる内容、といった雰囲気です。

学習の仕方としては、法令や制度は暗記の必要がありますが、それ以外は人に説明する意識で回答を記述するイメージを持つことが必要です。
こうすることで記述の対策になりますし、知識が線になりやすいので差別化が行いやすくなります。

また一部では数字の虫食いがあります。
全国のショッピングセンターの数や総面積、高齢者の占める人口比率など過去に統計に関わる数字を選択させる問題が出ています。
数字の苦手な人には厳しい分野かもしれませんが、数%の違いまでを抑える必要はないので

一桁の少数なのか、
10%から30%までの一定数の少数なのか、
40%から60%までの約半数なのか、
70%以上の大多数なのか、

といったカテゴライズをするくらいの把握でも対応できるかと思います。

販売士の1科目目である「小売業の類型」。
まずは深さよりも広さを意識した学習が必要な科目と感じました。


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